オレキシン受容体という睡眠薬について

お知らせ

オレキシン受容体は、脳の覚醒や睡眠をコントロールする超重要なスイッチ役です。

まずオレキシンって?

オレキシン(別名:ヒポクレチン)**は脳内の神経ペプチド

主な役割は

覚醒の維持(起きていられる力)

睡眠と覚醒の切り替え

意欲・食欲・報酬系の調整

オレキシン受容体

オレキシンが作用する“受け皿”がの種類受容体で、2種類あります。

  1. オレキシン受容体1(OX1R)

    • 覚醒・ストレス反応・報酬系に関与

    • 不安や依存とも関係が指摘される

  2. オレキシン受容体2(OX2R)

    • 覚醒の維持に特に重要

    • ここがうまく働かないとナルコレプシーが起きます

日本で使われているオレキシン受容体拮抗薬

  • オレキシン受容体拮抗薬

    • スボレキサント(Suvorexant)

      商品名:ベルソムラ®最初に承認されたオレキシン受容体拮抗薬。覚醒維持を抑えて睡眠を促します。

    • レンボレキサント(Lemborexant)

      商品名:デエビゴ®入眠・睡眠維持の改善に用いられます。

    • ダリドレキサント(Daridorexant)

      商品名:クービビック®比較的半減期が短く、翌朝の残り眠気が出にくいとされます。

    • ボルノレキサント(Vornorexant)

      商品名:ボルズィ®クービビックより、さらに半減期が短く、寝つきに特化した薬です。

仕組み

GABA系みたいに「無理やり眠らせる」のではなくて

👉 覚醒を保つオレキシンの働きを弱める

だから「自然に眠りに入りやすい」のです。

メンタルとの関係

オレキシン系は

うつ、不安、ストレス耐性
にも関与すると考えられています。

  • 特に睡眠障害とうつは双方向に影響するから、臨床でも注目度が高いです。