身体症状症(身体表現性障害)は、医学的に説明できるかどうかに関わらず、身体の症状に強い苦痛や不安を感じ続ける精神医学的な状態です。症状は実際に体に現れますが、その症状への「過度な心配・意識」が大きな特徴です。
主な原因
原因は1つではなく、心理・生物・社会的要因が組み合わさって起こると考えられています。
1. 心理的要因
-
強いストレス
-
不安や抑うつ
-
トラウマ体験
-
健康への過度な心配
※例:少しの腹痛でも「重大な病気では?」と強く考えてしまう。
2. 生物学的要因
-
痛みや身体感覚に対する脳の敏感さ
-
自律神経の乱れ
-
家族に同じような傾向がある場合
3. 社会的要因
-
家族や周囲の影響
-
病気への強い注意や心配をする環境
-
長期の仕事・生活ストレス
よくある症状
人によってかなり違いますが、例として:
-
頭痛
-
胃痛・腹痛
-
動悸
-
めまい
-
倦怠感
-
しびれ
-
息苦しさ
※検査で大きな異常が見つからないことも多いです。
治療方法
1. 認知行動療法(CBT)
最も効果がある治療の1つ。
-
身体症状への過度な心配を減らす
-
不安の考え方を修正する
-
症状との付き合い方を学ぶ
2. 薬物療法
症状に応じて使用されます。
例
これらは抗うつ薬(SSRI)で、不安や身体症状の改善に使われます。
3. ストレス管理
大切なポイント
-
症状は**「気のせい」ではない**
-
身体と心の両方からアプローチすることが重要
-
同じ医師と継続して診てもらうと改善しやすい