思春期は症状が入り混じるため、見立てを急ぐとズレやすい時期です。
ここでは、臨床でよくある誤診パターン(=勘違いされやすいケース)を、実践的に整理します。
① 「うつ」と診断されたが実はADHD
✔ よくある理由
- 勉強できない → 「やる気がない」と見える
- 失敗が多い → 自己否定 → 抑うつっぽく見える
✔ 見分けポイント
- 小さい頃から不注意・忘れ物が多い
- 好きなことには集中できる
👉 本質
うつではなく「できない特性」
② 「不登校=怠け」と思われているが実はうつ
✔ よくある誤解
- 「家では休めば元気になるはず」
→ 実際は家でもしんどい
✔ 見分けポイント
- 何も楽しめない
- 睡眠・食欲が崩れている
- 一日中エネルギーが低い
👉 本質
行けないのではなく「動けない」
③ 「反抗期」と思われているが実は不安障害
✔ よくあるズレ
- 怒る・避ける → 「反抗」と解釈される
✔ 見分けポイント
- 特定の場面で強い不安(学校・人前)
- 逃げる行動が多い
👉 本質
反抗ではなく「恐怖回避」
④ 「統合失調症?」と思われたが実は思春期特有の不安・想像
✔ よくあるケース
- 「悪口言われてる気がする」
- 「見られてる気がする」
✔ 見分けポイント
- 修正が効く(説明すると理解できる)
- 確信がそこまで強くない
👉 本質
妄想ではなく過敏な自己意識
⑤ 「ADHD」と言われたが実はうつ
✔ よくある理由
- 集中力低下 → ADHDっぽく見える
✔ 見分けポイント
- 以前はできていた
- 急にできなくなった
👉 本質
発達特性ではなく「エネルギー低下」
⑥ よくある共通の落とし穴
✔ 誤診の原因
- 一つの症状だけで判断
- 経過を見ていない
- 環境要因を無視
👉 思春期は
「重なっている」が前提
⑦ 見立てで一番大事なこと
👉 正解は一回で決まらない
👉 大事なのは
時間をかけて修正していくこと
まとめ(本質)
👉 誤診を防ぐ3つの軸
- 昔からか?(ADHD)
- 最近変化か?(うつ)
- 場所限定か?(不登校・不安)


