抗不安薬は、不安・緊張・パニック・焦燥感などを和らげるために使われる薬です。
主に心療内科・精神科で処方され、短期間で不安を抑える効果があります。
① ベンゾジアゼピン系抗不安薬(最もよく使われる)
代表例:
- デパス
- ソラナックス
- ワイパックス
- リーゼ
特徴
- 即効性がある
- 数十分〜1時間程度で効くことが多い
- パニック発作や強い不安時に使われやすい
主な副作用
- 眠気
- ふらつき
- 集中力低下
- 記憶障害
- 倦怠感
注意点
長期間使用すると、
- 依存
- 耐性(効きにくくなる)
- 離脱症状
が問題になることがあります。急に中止すると不安・動悸・震えなどが出る場合があります。
② 非ベンゾジアゼピン系抗不安薬
代表例:
- セディール
特徴
- 依存性が少ない
- 効果は比較的マイルド
- 即効性は弱い
- 数週間かけて効いてくることもある
主な副作用
- 軽い眠気
- 頭痛
- めまい
ベンゾジアゼピン系より依存が少ないとされます。
③ 抗うつ薬を抗不安目的で使うことも多い
代表例:
- レクサプロ
- パキシル
- サインバルタ
特徴
- 不安障害の根本治療として使われる
- 効果発現まで2〜6週間程度
- パニック障害・社交不安障害・全般性不安障害でよく使用
主な副作用
- 吐き気
- 下痢
- 不眠
- 眠気
- 性機能障害
開始初期に一時的に不安が強くなることもあります。
抗不安薬の作用時間の違い
短時間型
- 効き始めが早い
- 切れるのも早い
- 離脱症状が出やすいことがある
例:
- デパス
- ソラナックス
長時間型
- 効果が長持ち
- 比較的安定
- 減薬しやすい場合もある
例:
- メイラックス
- セルシン
抗不安薬で特に重要なポイント
「依存=すぐ危険」ではない
医師の指示通り適切に使えば、多くの人は安全に使用できます。
ただし、
- 自己判断で増量
- 長期間の漫然使用
- 急な中止
はリスクになります。
よくある誤解
「抗不安薬=危険薬」?
→ 必ずしもそうではありません。
強い不安やパニックで生活が破綻している場合、
- 外出
- 仕事
- 通院
- 睡眠
を助ける重要な役割があります。
抗不安薬だけに頼らない治療も重要
薬と併せて、
- 認知行動療法
- 森田療法
- 睡眠改善
- 運動
- ストレス調整
などを組み合わせることが多いです。


