家族ができる支え方、言ってはいけない一言、言うべき一言
家族が心の病気になると、
「何て声をかければいいのだろう?」
「励ました方がいいの?」
と悩む方は少なくありません。
実は、
何気ない一言が励ましになることもあれば、大きな負担になることもあります。
本人を元気づけようという気持ちはとても大切ですが、まずは「安心できる存在」であることが回復への支えになります。
まず知っておきたいこと
心の病気では、
- 頑張りたくても頑張れない
- やる気が出ない
- 何をしても楽しめない
という状態になることがあります。
これは本人の甘えや性格ではなく、
病気による症状です。
言ってはいけない一言①
「頑張って」
本人はすでに、
精一杯頑張っていることが多くあります。
「頑張って」
という言葉が、
「まだ頑張りが足りない」
と受け取られてしまうことがあります。
言い換えるなら
✅「無理しなくていいよ」
✅「今日はゆっくり休もう」
言ってはいけない一言②
「気の持ちようだよ」
心の病気は、
気持ちだけで治るものではありません。
この言葉は、
本人を責めているように聞こえてしまうことがあります。
言い換えるなら
✅「つらかったね」
✅「大変だったね」
言ってはいけない一言③
「みんな大変なんだから」
他人と比べられると、
「自分は弱い人間なんだ」
と感じてしまうことがあります。
言い換えるなら
✅「あなたはあなたで大変だったね」
言ってはいけない一言④
「いつ治るの?」
回復には個人差があります。
焦らせることで、
本人はさらに自分を責めてしまうことがあります。
言い換えるなら
✅「焦らなくて大丈夫」
✅「少しずつでいいよ」
言うと安心できる一言
こんな言葉は、
安心感につながることがあります。
- 「話を聞くよ」
- 「一人じゃないよ」
- 「困ったら一緒に考えよう」
- 「今日はどうだった?」
- 「ありがとう」
相手の気持ちを否定せず、
受け止める姿勢が大切です。
話を聞くコツ
話を聞くときは、
- 最後まで聞く
- アドバイスを急がない
- 否定しない
- 評価しない
ことを意識しましょう。
「解決すること」より、
**「理解しようとすること」**が大切です。
家族も休むことが大切
支える家族も、
疲れやストレスを抱えることがあります。
家族が無理をし続けると、
支援を続けることが難しくなってしまいます。
家族自身も、
- 趣味
- 睡眠
- 相談相手
を大切にしましょう。
こんな時は医療機関へ
次のような状態がある場合は、
早めに精神科・心療内科へ相談してください。
- 「死にたい」と話す
- 食事や水分が取れない
- 自傷行為がある
- 全く起き上がれない
- 幻覚や妄想がある
声かけの例
| 言ってはいけない一言 | 言うべき一言 |
|---|---|
| 頑張って | 無理しなくていいよ |
| 気の持ちようだよ | つらかったね |
| みんな大変なんだから | あなたも大変だったね |
| いつ治るの? | 焦らなくて大丈夫 |
| どうしてできないの? | 何か手伝えることはある? |
まとめ
家族にできる最も大切なことは、
「治すこと」ではなく、「安心して過ごせる環境をつくること」です。
励ますよりも、
- 話を聞く
- 気持ちを受け止める
- 回復を焦らせない
ことが、本人の大きな支えになります。
「一人で頑張らなくていいよ」「あなたの味方だよ」
その一言が、心の回復につながる大切なメッセージになることがあります。


