突然の強い不安や動悸が起きたとき、どうすればよい?
突然、
- 「息が苦しい」
- 「心臓がドキドキする」
- 「このまま死んでしまうのではないか」
- 「倒れてしまうかもしれない」
といった強い不安に襲われることがあります。
このような症状は、パニック症(以前は「パニック障害」と呼ばれていました)によるパニック発作でみられることがあります。
ただし、胸痛や息苦しさなどは心臓や肺の病気などでも起こるため、初めて経験した場合や症状が強い場合は、自己判断せず医療機関で評価を受けることが大切です。
パニック発作とは?
パニック発作では、
数分以内に急激な不安が高まり、
次のような症状が現れます。
- 強い動悸
- 息苦しさ
- 胸の圧迫感
- めまい
- 手足の震え
- 発汗
- 吐き気
- 「死んでしまうのではないか」という強い恐怖
発作は通常、数分から30分程度で徐々に落ち着くことが多いとされています。
まず安全な場所へ移動する
人混みや騒がしい場所にいる場合は、
できるだけ静かで安全な場所へ移動しましょう。
無理に歩き続けたり、運転を続けたりせず、座って休むことが大切です。
呼吸をゆっくり整える
発作中は呼吸が速く浅くなりやすく、
それが息苦しさやめまいを強めることがあります。
次のように呼吸してみましょう。
- 鼻からゆっくり息を吸う
- 口から吸うより少し長めに、ゆっくり息を吐く
- 「吐く」ことを意識する
無理に大きく吸う必要はありません。
「発作は必ず落ち着く」と思い出す
発作中は、
「このまま死ぬかもしれない」
と感じることがあります。
しかし、
パニック発作は非常につらいものの、多くは時間とともに自然に治まります。
自分に、
- 「これは発作かもしれない」
- 「必ず落ち着いてくる」
と声をかけることも役立ちます。
周囲の人ができること
近くにいる人は、
- 落ち着いた声で話す
- 静かな場所へ付き添う
- 呼吸を一緒にゆっくり行う
ことが役立ちます。
「落ち着いて!」と強く言ったり、無理に励ましたりするよりも、
「ここにいるよ」
「ゆっくり息を吐いてみよう」
と穏やかに伝える方が安心につながります。
発作が治まった後も受診を
発作が落ち着いても、
- 繰り返し起こる
- 外出が怖くなる
- 発作を心配して生活に支障が出る
場合は、精神科や心療内科への相談をおすすめします。
治療には、
- 心理療法(認知行動療法など)
- 必要に応じた薬物療法
が行われます。
こんなときは救急受診も考えましょう
次のような場合は、
パニック発作と決めつけず、速やかに救急受診を検討してください。
- 初めて経験する強い胸痛
- 意識を失った
- 手足の麻痺やろれつが回らない
- 強い息苦しさが改善しない
- 激しい胸の痛みが続く
これらは心筋梗塞や脳卒中など、緊急治療が必要な病気の可能性もあります。
パニック発作が起きたときの応急対応
✅ 安全な場所で座って休む
✅ ゆっくり息を吐くことを意識する
✅ 「発作は必ず落ち着く」と自分に言い聞かせる
✅ 無理に動き回らない
✅ 繰り返す場合は精神科・心療内科を受診する
まとめ
| 応急対応 | ポイント |
|---|---|
| 安全な場所へ移動 | 静かな場所で休む |
| 呼吸を整える | ゆっくり息を吐く |
| 自分を安心させる | 「発作は落ち着く」と意識する |
| 周囲の対応 | 穏やかに寄り添い、安心感を与える |
| 医療機関を受診 | 発作を繰り返す場合や生活に支障がある場合 |
最後に
パニック発作は非常につらく、「命に関わるのではないか」と感じることもあります。
しかし、
適切な治療を受けることで、多くの方が症状を改善し、普段どおりの生活を取り戻しています。
一人で抱え込まず、早めに医療機関へ相談することが回復への近道です。


