「通勤がないから楽」とは限らない
新型コロナ流行以降、リモートワーク(在宅勤務)が広く普及しました。
通勤がなくなり、
- 時間に余裕ができた
- 家族との時間が増えた
というメリットがある一方で、
心身の不調を訴える人も少なくありません。
実際に精神科外来でも、
「在宅勤務になってから調子を崩した」
という相談は珍しくありません。
① 生活リズムの乱れ
リモートワークでは、
- 通勤がない
- 出勤時間ギリギリまで寝られる
ため、
生活リズムが乱れやすくなります。
その結果、
- 昼夜逆転
- 睡眠不足
- 朝起きられない
などが起こることがあります。
② 運動不足
通勤がなくなることで、
1日の歩数が大幅に減ることがあります。
運動不足は、
- 肩こり
- 腰痛
- 疲労感
だけでなく、
- 気分の落ち込み
- 不安
にも関係しています。
③ 人との交流が減る
職場では自然に行われていた
- 雑談
- 相談
- 励まし
が減少します。
孤立感が強くなると、
ストレスを抱え込みやすくなります。
④ オン・オフの切り替えが難しい
自宅が職場になるため、
- 仕事が終わらない
- 常に仕事のことを考える
- 夜遅くまで働く
という状態になりやすくなります。
⑤ 評価への不安
在宅勤務では、
「ちゃんと働いていると思われているだろうか」
という不安を感じる人もいます。
その結果、
- 過剰に働く
- 休憩を取れない
状態になることがあります。
⑥ うつ病や適応障害のきっかけになることも
リモートワーク自体が病気を作るわけではありません。
しかし、
- 孤立
- 睡眠不足
- 運動不足
- 長時間労働
が重なると、
うつ病 や
適応障害
のきっかけになることがあります。
こんなサインは要注意
以下が続く場合は注意しましょう。
- 朝起きられない
- 気分が落ち込む
- 集中できない
- イライラする
- 休日も疲れが取れない
- 人と話したくない
予防のポイント
朝は必ず着替える
パジャマのまま仕事をしない。
脳に「仕事モード」を作ります。
毎日外に出る
5〜15分でも構いません。
太陽光と運動は、
心の健康に大きく役立ちます。
人と話す機会を作る
- 雑談
- 電話
- オンライン交流
も意識的に取り入れましょう。
まとめ
| リモートワークで体調を崩す要因 | 内容 |
|---|---|
| 生活リズムの乱れ | 昼夜逆転・睡眠不足 |
| 運動不足 | 疲労感・気分低下 |
| 孤立 | 不安・抑うつ |
| オンオフ不明瞭 | 長時間労働 |
| 評価不安 | 過剰適応・疲弊 |
大切なポイント
リモートワークは便利ですが、「通勤」「雑談」「運動」など、これまで自然に行っていた心の健康を支える習慣を失いやすい働き方でもあります。
意識して生活リズムや人とのつながりを保つことが、心身の不調を防ぐ大切なポイントです。


